ホーム > 埼玉人生100年時代の楽しみ方研究所 > 普段の習慣にプラスで一石三鳥! 交流・幸福度・健康を手に入れよう
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いつもの家事、いつもの仕事、毎日の生活の中で時々感じる「物足りなさ」。
健康のためにウォーキングを始めたものの、なんとなく続かないという方も多いのではないでしょうか。そんな方でも、何か「目的」を加えれば続けられるかもしれません。
その一つとして利用できるのが、埼玉県の「防犯サポーター」という取組みです。この防犯サポーターとは、普段のランニング・ウォーキングをしながら、地域貢献できるというもの。
「毎日同じ時間に参加しなくてはいけないのでは?」
「防犯だなんて、怖い思いをするのでは?」
「怪しい人を見つけても、何もできないし」
などと、身構えてしまうかもしれませんが、実はこの防犯サポーター、日頃ウォーキングやランニングをしている人にとっては「ついで」にできる取り組みで、とても気軽に始められます。
怪しい人を見かけたら、まずは自らの安全を確保した上で警察に通報する。特別なスキルが一切不要という簡単なものなのです。
今回はその仕組みと、実際にサポーター登録されている方の声をご紹介します。
<画像:埼玉県提供防犯サポーターに支給されるウエストバック>
「いつもの運動が、防犯活動に!」というキャッチフレーズで募集している「防犯サポーター」は、埼玉県在住・18歳以上の方なら誰でも申し込み可能です。申込みをすると、県から青色のウエストバックが支給され、これを身につけて活動します。
ランニングやウォーキングだけでなく、ペットの散歩ついででもOK! 都合のよいタイミングで、特別な準備をすることなく、自分のできる範囲・時間で地域貢献ができる防犯サポーター。
実際の活動はどのようなものなのか。活動中の方のアンケート結果を基に、その実態に迫ってみます。
2019年10月現在、防犯サポーターとして活動している人数は2,371名(活動開始から3ヶ月経過の人数)。実際に「防犯サポーター」として活動している方の声を、埼玉県が実施したアンケートから見てみましょう。
※以下のアンケートは、2019年10月1日~31日と2020年1月1日~31日に実施したものです。
下記のグラフは、年代別の割合を表しています。「自分の歳では難しいのでは」と心配されるかもしれませんが、幅広い年代の方が登録していることがわかります。
<アンケート回答年代割合:埼玉県防犯サポーター活動報告アンケート結果(2020年1月)>
1月のアンケート回答者比率から、年代としていちばん多いのは50~59歳で全体の31.3%。次に40~49歳、60~69歳と続きます。70歳以上も14%以上となっており、30代以下と比較すると、40代以上の方の関心の高さが伺えます。
登録されている方はどのような活動をしながら参加しているのでしょうか。
<参加者の活動内容割合:埼玉県防犯サポーター活動報告アンケート結果(2019年10月)>
ウォーキングを行いながら活動されている方が多いようです。続いて多いのがランニング。ごみ拾いをしながらランニングしている方、通勤時にジョギングを兼ねて活動している方もいます。
その他の活動としては、買い物。子どもの送迎、自転車に乗っているときなどがあり、いずれも日常の何気ない行動に合わせた活動であることが分かります。
防犯サポーターであることを意識しながらランニング・ウォーキングをするようになって、地域の方とのコミュニケーションが増えたという方も多いようです。
「散歩仲間ができ情報交換することで、防犯に繋がっている」「ほぼ同じ時間に散歩しているので、通りすがりの人と挨拶することが増えた」といった声があります。
また、小中学生の登下校時間に合わせてウォーキングをしている方も多く、「活動中に地域の方や保護者の方、学校の先生から『ありがとうございます』と声をかけられることがあり、うれしい」というコメントも。登校をする子ども達の挨拶で元気をもらい、素敵な1日のスタートとなっていることへの感謝のコメントもありました。
普段の活動に「見守り」をプラスしたことで、ちょっと幸福度が上がっているようです。
単なる防犯だけでなく、「通学路の危険箇所を報告したところ、迅速に補修してもらいありがたく感じたと共に、少しでも子ども達の安全確保に役立てたことがうれしいです」というサポーターもおり、地域の見守り意識を強く感じます。
地域でともに暮らす子どもたちが安心して過ごせることに一役買っているのです。
その他にも以下のようなレポートが確認できます。
活動を通し、今までにはないやりがいや喜びが増えているようです!
「今までただ犬を散歩させているだけだったが、防犯サポーターに登録したことで、気にしたことのない所が気になるようになった」といった、自分の生活圏への視点が変わるのも、魅力のひとつであるこの活動。ウォーキング・ランニングの他、仕事中に活動されている方、自転車に乗りながらなど、活動の方法は様々です。
「防犯サポーターの青いウェストポーチ」を身につけてさえいれば「活動中」の証。
手軽に始められて、健康と交流を手にしつつ地域に貢献できる、まさに一石三鳥です。
サポーター登録申込は、スマートフォンとPCからできます。
<画像:スマートフォンアプリまいたま「安全・安心」ページ>
スマートフォンからは、埼玉県公式スマートフォンアプリ『ポケットブックまいたま』にて、申込ページにアクセスできます。
https://www.pref.saitama.lg.jp/maitama/sp/download.html?uid=prefhp
<画像:埼玉県HP「防犯サポーターになろう!」ページ>
パソコンは埼玉県ホームページ「防犯サポーターになろう!」から申し込めます。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0311/bouhansupporter/index.html
申し込み後は、青いウェストポーチの到着を楽しみにお待ちください!
個人で活動する「防犯サポーター」に対し、団体として地域を見守るのが、「わがまち防犯隊」。
小学生の下校時の見守りや、地域の見守りなどを複数人で行っている所が多いようで、防犯サポーターと兼務している方もいらっしゃいます。メンバーを募集している団体などもありますので、市町村の防犯課などにお問い合わせください。
団体活動であれば、地域貢献に加えて地域の人と交流もできますね。
埼玉県ホームページ『わがまち防犯隊』
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0311/wagamatibohantai/wagamatibouhantai-syoukai.html
<画像:「埼玉県コバトン健康マイレージ」スマートフォンアプリ画面>
せっかく体を動かしながら防犯サポーター活動をするのなら、「埼玉県コバトン健康マイレージ」(以下、健康マイレージ)への参加もオススメです。この健康マイレージは、ご自身のスマートフォンで記録した歩数をデータ送信することで、歩数に合わせたポイントがもらえ、たまると賞品の当たる懸賞に参加できるというものです。獲得ポイントが歩いた数に比例しているので、歩くのが楽しみになること間違いなしです!
今まで何気なく行っていたウォーキングでも、ポイントがたまるとなれば少し遠出してみたくなるのではないでしょうか。
<画像:『埼玉県コバトン健康マイレージ』HP内ウォーキングマップページ>
健康マイレージホームページ、スマホアプリ内には、埼玉県内各自治体がオススメするお散歩コース紹介コーナー、「ウォーキングマップ」ページがあります。このマップには各地点の見どころも掲載されているので、どんなところかワクワクしながらコースをたどってみるのも良いかもしれません。見守りついでに行動範囲を広げてみてください。
筆者も健康マイレージに参加しています。これに参加して以来、最寄り駅からバスに乗るところを、「今日は歩いて帰ろう」と思う日が増えました。帰宅後に歩数を確認、送信するのが楽しみになっています!
<画像:ショッピングモール内に設置されている、タブレット端末>
こちらは埼玉県内各地に設置されている、健康マイレージのタブレット端末。人が集まる場所に設置することで、これまで立ち寄らなった人が訪れるきっかけとしている施設があります。今回は越谷市にある施設「ふらっとがもう」をご紹介します。
越谷市にある「ふらっとがもう」は、高齢者等が気軽に訪れ、交流できる「居場所」です。お茶を飲みながら会話を楽しめ、健康講座や歌声サロンなど講座やイベントも開催されるほか、地場産の採れたて新鮮野菜の販売や、伝統的手工芸品、ブランド認定商品の展示も行っています。また、越谷地域支え合いサービス事業の事務局にもなっています。
越谷地域支え合いサービス事業は、高齢者や育児中の方などで支援が必要な方に対し、事前にサポートスタッフ登録をした地域の方が、買い物や部屋の掃除など、日常生活のちょっとしたお手伝いを行うものです。
その施設に健康マイレージのタブレット端末を設置したことで、歩数送信しに来た方とスタッフが顔なじみとなり、「スタッフから勧められてサポートメンバーとなった」という方もいらっしゃるとのこと。
健康マイレージに参加し地域の施設に通ったことで、地域の交流・貢献となり、さらなる自信が生まれているようです。いざ新しい場所を訪れようと思っても、きっかけないと意外とハードルが高いかもしれません。せっかく参加するのであれば、新しい「なじみの場所」も見つけてみませんか。
「ふらっと」がもうホームページ(外部サイト)
各自治体の公民館などでも、タブレット端末を設置しているところがあります。ご自身のお気に入りの場所を見つけて、その常連になるのも楽しみのひとつとなりそうです! ただ歩くだけでなく、交流にも一役買っている健康マイレージを、ぜひ活用してみてください。
<画像:三浦七福神めぐりした際の風景、筆者撮影>
歩くほどポイントが貯まることで、ついついたくさん歩きたくなる、健康マイレージ。
「埼玉県コバトン健康マイレージ」サイト内にある「彩の国マップ」には、歩数データを送信できる端末の設置場所が記載されている他、健康マイレージに参加している方が撮影した写真が表示されています。
このマップを見ると、撮影場所が全国に拡がっていることが分かります。
スマホアプリの場合は、スマホで撮影した写真を投稿することも可能。
写真を見た他の参加者からは「いいね!」をもらえると嬉しいものですし、もっと歩こうという気持ちにもなります。
ちなみに筆者は、今年のお正月に神奈川県の三浦七福神めぐりを歩いてきました。2日間かけて歩いた歩数は6万歩超え! 筋肉痛になりましたが、素晴らしい風景を眺めながらのウォーキングで癒やされました。もちろんポイントもしっかり稼ぎましたよ!
歩数計で参加される方の歩数送信は、専用タブレットから。このタブレット端末設置場所は、埼玉県内とその周辺です。
「それだと埼玉県以外の旅先で歩数を稼いでも、ポイントにならない......」と思われた方、ご安心ください!タブレット端末設置のない旅行先では、コンビニエンスストア・ローソンのLoppiで送信が可能です。旅行先でもしっかり歩数データを送信してくださいね。
日常生活を送りながら、そして楽しみながら、住んでいる地域との接点を持てる埼玉県の『防犯サポーター』と『埼玉県コバトン健康マイレージ』のご紹介をいたしました。
皆さんも、歩いて・走って・散歩して、さらに地域に貢献しながら"健康と幸福度UP"を目指してみませんか。
筆者:旅するパフォーマーyouyou