ホーム > 埼玉人生100年時代の楽しみ方研究所 > イギリスの車掌さんを参考にして、私の日常がハッピーに!
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海外旅行の楽しみは「おいしいもの」と「人間観察」です。
歌を口ずさみながら陽気に仕事をしているフィリピンの人々。
シックにオシャレをしてカフェテラスで語らうパリの人。
これまでに色々な人と出会ってきましたが、前回イギリスに行ったときに、小さな一歩につながる、大きな気づきがありました。
それはロンドンからブライトンという町に移動する電車の中でのことです。
車掌さんがチケットの確認に回ってきたので慌ててチケットを用意して待っていたのですが、一向に私のところまでたどり着きません。私が乗っている車両に回ってきて、30分以上は待ったでしょうか。やっと目の前の人まで回ってこられました。。
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日本であれば、1両回るのに15分もかからないかもしれませんが、なぜそんなに時間がかかったのか。それは、車掌さんが乗客と雑談をしていたからなのです!
「チケットを拝見します。......はい、ありがとう。
それにしても帽子がとてもお似合いですね!」
とか、
「はい、ありがとうございます。今日はどちらへ?
こんなお天気の日は私も制服を脱いでご一緒したいものだ!」
などと、見知らぬ人同士のはずなのに、とても楽しげに話しています。話しかけられた人も怪訝に思うような感じもなく、車掌さんと他愛もない会話を楽しんでいるようでした。
日本ではあまり見られない光景ですが、確かに海外では見知らぬ人でもちょっとした会話を交わす文化があると思います。
その光景を見た後はなんとなく温かい気持ちになれたことを、今でも覚えています。
それ以来、私も「知らない人と他愛もない会話をするキャンペーン」を一人で行っているのですが、日本でも、海外と同じ感覚が得られることが分かりました!
例えばスーパーのレジで店員さんがレジ打ちをしてくれている間に、
「今日はきゅうりがとっても安いんですね!たくさん酢の物を作ろうと思って」などと話してみたり、マンションの管理人さんに
「先週、角のところに蕎麦屋さんが出来たみたいですが、行かれました?」などと聞いてみたり。
最初は「変な人と思われるかも?」とちょっとした不安もありましたが、意外にも、みなさん普通に言葉を返してくれますし、やっぱり「ちょっとシアワセな気分」になれます。
「知らない人に話しかけるなんて、なんて話しかければいいのか分からない」と思われるかもしれませんが、自分の心に意識を向けてみると、様々な「心の声」があります。
道端で転んだ人を見て「あ!あぶない!」と思ったら「大丈夫ですか?」と声をかける。
駅で重いものを持って階段を上がっている人を見て「重そうだな...」と思ったら「お手伝いしましょうか?」と。バス停でオシャレなおばあさまを見つけ「オシャレだな...」と思ったら「素敵な色のコートですね」とひとこと。頼んだビールがおいしかったら「このビール、すごく好きです!」と感想を言うだけでもいいんです。
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このように、老若男女を問わず、とにかく気軽に話しかけています。
声をかけたことから、「助けてくれてありがとう。そういえばこれ、1枚余っているから」と地元の美術展のチケットをいただいたり、おすすめのお店を教えていただいたり、常連の仲間に入れてもらったこともあります。
相手がどう思っているかは分かりませんが、自分自身はとてもハッピーな気分になれるので、きっと相手も同じように感じてくれていると信じています!
誰かと何気ない会話をすることで、なんとなくハッピーな気分になれるのはとても不思議なことですが、無意識のうちに人は「つながり」を求めていると感じます。
イギリスで出会った車掌さんのおかげで、私のご近所づき合いがとても楽しくなりました。
投稿者(埼玉地域活動レポーター2019):川越市在住、40代女性