ホーム > 共助とは > 県内の共助の取組を紹介します > 共助のアイディアがいっぱい!幸手団地(幸手市)
幸手市の幸手団地にある「元気スタンド・ぷリズム」を中心として、代表の方のアイディアと行動力でさまざまな共助の取組が行われています。
団地内の商店街にあります。
食事のメニューや勉強会のお知らせが出されています
幸手団地内の商店街が主体となり、平成23年から、有償ボランティアが困っている高齢者などを助ける「地域支え合いの仕組み」に取り組んでいます。
地域支え合いの仕組みの事務局は、幸手団地にあるコミュニティカフェ「元気スタンド・ぷリズム」です。
幸手の地域支え合いは「幸(・)せ手(・)伝い隊」という名称で4年目に入っています。
サービスの提供は、基本は30分の利用で350円ですが、ゴミ出しやポストから郵便物を回収するなど、生活の中で頻度が高く、わずかな時間でできるものを「ちょっぴりサポート」として、5回で700円とするなど、利用しやすく工夫されています。
幸手団地は5階建てで階段を使う、いわゆる「団地」で、高齢化も進んでおり、毎日のゴミ出しなどは地域の特性に合ったサービスです。
幸せ手伝い隊を紹介する手作りのパネルです。
高齢者が自分で行きたいところに行けるようにと始めた「レンタルセニアカー」の階段下へのお届けも、この「ちょっぴりサポート」を使えるとのこと。
セニアカーは「ぷリズム」に置いてあるのですが、借りに来ること難しい方が多いとのことで、私たちが考える以上に高齢者の移動の問題は切実なようです。
セニアカーはいつでも使えるようにカフェの前に用意してあります
「ぷリズム」では客層に合わせ、昭和のBGMが流れ(伺った時も石原裕次郎の曲が流れていました)ており、出される食事や飲み物も塩分を控えたり、栄養が偏らないように健康に配慮されているほか、東埼玉総合病院とも連携し、健康相談ができる「暮らしの保健室」も行われています。
お客さんの9割が常連とのことで、普通のカフェとは違い、先に来ているお客さんの近くから席が埋まり、話の輪がどんどん広がるそうです。
また、歌声喫茶や認知症サポーター養成講座、転倒予防などのイベントも行われています。
「防犯のまちづくり講座」を行った直後には、息子さんを名乗って「電話番号が変わったので登録しなおして」という電話を受けた高齢者から相談を受け、振り込め詐欺を防ぐこともできたそうです。
このほかにも、代表の小泉さんは若い人を巻き込む方法や高齢者の介護予防や元気を取り戻すためのアイディアをいろいろ考えており、実現するのが楽しみです。